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 我々の教室は2006年4月に、初期診療と救急医学を横断的に担当する新分野として設立され、その後、地域と京大病院に役立つ診療体制の構築をめざして活動してきました。私たちが京大病院で診療する救急患者さんは、軽症から重症まで幅広く、患者層としては京大病院かかりつけの方、京都市左京区・北区在住の方が多数を占めます。京大病院は2015年4月に災害拠点病院となり、同年12月には新病棟屋上にヘリポートがオープンしました。また2016年には原子力災害拠点病院にも認定されました。京大病院が1年間に受け入れる救急車の台数は2014年までは2300台前後でしたが、2015年には1.5倍の3700台、2016年は4300台、2017年は5000台、昨年2018年は5300台となり、2019年は6000台をめざしています。京大病院の救急車受け入れ台数は全国の国立大学病院の上位トップ3に入っています。我々の教室では、京大の自由な校風と相まって、多様性を重んじる、明るくて自由な気風が育ち、さまざまなsubspecialtyを持つ医師が在籍しています。スタッフが持つ専門医資格は、救急科専門医、総合内科専門医、内科学会認定内科医、外科専門医、麻酔科専門医、集中治療専門医、循環器専門医、神経内科専門医、感染症専門医、IVR専門医、脳卒中学会専門医、熱傷専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、肝臓専門医、Acute Care Surgery認定外科医、腹部救急暫定教育医•腹部救急認定医、日本中毒学会認定クリニカル•トキシコロジスト、インフェクションコントロールドクターなどです。
 京都市には、2つの大学病院(京都大学、京都府立医科大学)と4つの救命救急センター(京都医療センター、京都第一赤十字病院、京都第二赤十命救急センター、洛和会音羽病院)がありますが、他にも多数の病院が機能していますので、京都市は医療面では非常に恵まれた場所といえます。そのような環境のもと、私たちがとりわけ誇りに思っていること、それは京都の救急医ならびに救急病院との連携の良さ、風通しの良さです。患者さんの転院搬送、情報交換が円滑に行われていることはもとより、学閥や病院を越えた人的交流も活発に行われています。京都府立医科大学救急医療学教室の太田凡教授は京大医学部4回生の学生講義に来てくださいますが、私も同様に、府立医大の学生講義に行っています。京大ポリクリ学生は、京大の関連病院のみならず、府立医大の関連病院である第一日赤・第二日赤で臨床実習を行っています。教室のスタッフはさまざまな病院の診療支援に行き、症例検討会やoff the job trainingを共催しています。
 2019年12月には急性期疾患に特化した新病棟がオープンし、今後は数年かけて、救急外来と重症病床が大幅に拡充されます。また2019年5月には、災害医療に関する研究を推進するため、京大防災研究所と「地域医療BCP連携研究分野」を新設しました。大学院に関しては、ある程度臨床経験を積んだ医師が興味のある研究テーマを選んで頑張っています。我々はこれからも超急性期医療の充実に向けて邁進いたします。 

 

初期診療・救急医学 教授 小池 薫 京都大学大学院ホームページ

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